9月27日から3日間、台湾の経済部が優れた台湾ブランド製品に贈る「台湾エクセレンス賞」の展示イベント「2024 TAIWAN EXCELLENCE in TOKYO ft. GOOD DESIGN AWARD」が、KITTE丸の内1階 アトリウムにて開催されました。
開幕セレモニーでは、今回初の協力連携となる台湾貿易センターと公益財団法人日本デザイン振興会が台湾と日本のデザイン振興に関する MOU 調印式を実施。デザインを通じた、台湾と日本との絆を発信しました。そして、台湾にゆかりのあるミュージシャン・俳優のディーン・フジオカ氏がイベントアンバサダーとして登壇し、開幕セレモニーに華を添えました。また「エアビーダE1 ウェアラブル空気清浄機付きノイズキャンセリングイヤホン」を贈呈されました。
開幕セレモニー後は、ディーン・フジオカ氏へのトークショーへ。
一度退席したディーン氏がステージに再び登場。招待客以外にも手を振りながら見渡したあと日本語で「ありがとうございます、雨の中。今から何が起こるか正直私もよくわかってなくて。一緒に楽しんでいけたらいいなと思っています。よろしくお願いします!」と挨拶。続けて中国語でも挨拶をしました。
◆先ほどの開幕セレモニーで中国語をとても流暢に話していましたが、母国語の日本語以外に普段、英語と中国語も話していると思うんですが、英語と中国語を使うようになったきっかけは?
ディーン・フジオカ(以下:ディーン):まあ、単純に引っ越したから(笑)。引っ越した先が英語が公用語、中国語が公用語で生きていくために喋っていたという感じですかね。やっぱりコミュニケーションがとれるって、言葉もそうですけど、 技術によっていろいろないろんなコミュニケーションの形が生まれて、これを通して相互理解になったり、 新しい未来を示されていくというような、 そういった動きが 促進されて素晴らしいことだなと思いますね。
◆実は今日のイベントの前に1枚のお写真をお預かりしております。これはどういう時の写真だったんですか?
ディーン:これは香港から台湾に引っ越してすぐ、台湾で撮っていたドラマの撮影現場の写真ですね。
◆台湾に住んだのは、香港からデビューした後、次に台湾に行かれたんですか?
ディーン:そうですね。
◆台湾に行こうと決めた理由は何かありましたか?
ディーン:まず、そのタイミングで台湾から仕事のオファーがいくつか同時にあって、それがとても大きなプロジェクトで、 その仕事を受けるとなったら半年とか1年とか台湾にいることになるなと思っていて、 それであれば引っ越そうと。 香港をベースに香港で仕事をしていたとき香港ベースで色々な国に行く機会が多かったんですが、アジアおいて特に、当時、広東語と英語で香港では生活をしていたのですが、北京語で生活したり仕事をする方が、より世界が広がっていくような感じがしました。北京語を使った仕事、生活も含めて、 台湾を移ったほうが、また香港にも帰ってこれるなと思ってそういう決断をしました。
◆当初の台湾暮らしはいかがでしたか?
ディーン:そうですね。台湾で暮らしているときはすごくカジュアルでしたね。あんまり気にしないでいろんなことができるというか、何か新しいことを始めるっていうときに対しても迷わずに興味が出るのであれば初期衝動みたいなものとりあえずやってみるっていう、そういう雰囲気、そんな中で生活したり、ご飯とか食べたいものや新しいものを試したりとかなんか、そうですね。もっとカジュアルな気分でしたね。
◆台湾人と仕事をするようになっていかがでしたか?
ディーン:柔軟性があるなって思いますね。そして、皆さん一人一人が当事者意識を持たれているというか、そこの意識がすごく強いなって思いました。だから、何か大きな組織にいる方も、個人事業主の方も、同じように当事者意識っていうものを持っているという印象ですね
◆台湾は“暮らしやすい国”と感想を聞くことがあるんですけれども、台湾で暮らしていた時よく言っていた場所やよく食べていたものはありますか?
ディーン:たくさんありますが、やっぱり火鍋はしょっちゅう食べていましたね。グルテンアレルギーなので小麦を気にしないで、何を食べているか、自分が分かりやすいかたちで食べられるので。野菜とか肉とか魚とか、よく食べていましたね。
◆今回ディーンさんにはイベントアンバサダーとしてもお越しいただいていますが、俳優・ミュージシャン・モデル・映画プロデューサーなどマルチに活躍されるディーンさんのモノづくりの難しい部分や面白い部分はありますか?
ディーン:やっぱり現実社会の中でそういう経済活動ということをしている以上、数字というのは常につきにまとうと思うんですけど、じゃあ、経済効率性だけで新しいInnovative(革新的な。刷新的な)商品を生み出せるのか? 新しい作品を生み出せるのか?というのはすごくRebuttable(反証または否定される可能性がある)なところかなっと思っています。自分はこういうエンターテインメント・アートの世界で、時に実演したり、時に作品を作ったりするわけですけど、やっぱり、その感動を生み出したり、そこが自分の生業かなと、人が感じて動くという、そこの奇跡みたいなものを信じて自分は日々の活動をしています。数字の効率性とか可視化されたモノでは生まれない、また違う人を動かす力だったりとか、宿ることだなと日々頑張っています。
その後、台湾エクセレンス賞を受賞した3つの作品を紹介。
●オールラウンドロードバイク SCULTURA TEAM(MERIDA)
軽量化、空気抵抗の低減、そして快適性の向上。SCULTURA V は、軽量ロードバイクの伝
統を受け継ぎながらも空気抵抗を徹底的に減らし、空力性能を高め快適な乗り心地を実現。
重量を極限まで削り落としたことで、ワールドツアーでレースに勝てるほど万能な 1 台となりました。世界のトッププロ選手をはじめ、ホビーライダーからプロライダーまで誰もが満足できるオールラウンドバイクです。
●エアサーキュレーターAF533-20W(エイサーピュア社)
2023 年グッドデザイン賞を受賞したコンパクトなサーキュレーター。DC モーター採用で、送風距離は最大 25m まで到達でき、大風量ながら高い静音性と省エネを実現。タッチパネルと付属のリモコンから操作可能で、スペースをとらずスッキリお部屋に設置できます。
●世界最小の親指型アウトドア用浄水器(膜淨 mbranfiltra)
パーソナルなアウトドア活動のためにデザインされた親指型アウトドア用浄水器。超高速ろ過技術を採用した新しい中空糸膜を搭載し、登山やアウトドア旅行の飲料水として使用できます。小型化されたコードレス設計で、いつでもどこでもきれいな飲料水を手に入れることができます。バクテリアやプラスチック粒子をブロックする独自の機能があり、重さわずか 21 グラム、親指ほどの大きさの世界最小のフィルターで、最大流量 1.2 リットル/分の高流束ポータブルフィルターです。
最後は「ワクワクしますね。これからいろんな可能性が生まれていくんだなぁと思って。1つ1つの商品に、パッションであったり、夢が詰まったアイテムを紹介していただいて、自分の今後の活動にエネルギーを頂いたなと思っております。ありがとうございました!」と伝えてトークショーは終了となりました。
また、同イベントで李逸洋(りいつよう)台北駐日経済文化代表処代表(大使に相当)は、優良な製品を通じて台湾のデザインが日本で広まることを望むとした他、台日が今後も引き続き協力して新たなトレンド製品を作り出すことを期待すると語っています。
イベント後の囲み取材では、今後の目標を聞かれ「台北ドームでライブをやりたい」としたほか、この秋挑戦したいことに「タップダンスを思いっきり楽しみたい」、監修してみたい台湾料理に「グルテンフリーの小籠包を作りたい」とした。小籠包のくだりでは命名も話題になり、前回タピオカとディーン・フジオカで「ディーン・タピオカ」でしたが、今回は「ショーロンポーフジオカ?(笑)」と。「グルテンフリーの小籠包ができたら達成感を感じると思います」と伝えた。
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